蜂の子の基礎知識

販売されている、スズメバチの蜂の子の種類

店頭で販売されているスズメバチの蜂の子には、さまざまな種類があります。
中には巣ごと蜂の子が販売されている場合もあれば、蜂の子を取り出してあり、そのまますぐに調理できるようになっている商品もあります。

また地蜂と呼ばれるクロスズメバチだけでなく、オオスズメバチやキイロスズメバチ、アシナガバチなどの蜂の子が販売されていることもあります。

それぞれの種類の特徴は、以下の通りです。

クロスズメバチの蜂の子

蜂の子の中でもっとも食用にされることが多いのが、クロスズメバチの蜂の子です。
クロスズメバチは地蜂とも呼ばれ、最も巣の大きくなる秋に採集されます。
そのためクロスズメバチの蜂の子は旬の味覚として秋によく出回り、それ以外の季節では煮つけて調理した瓶詰や缶詰の加工品、冷凍品などが販売されています。

生の蜂の子、生巣は現地でないと入手しにくい

クロスズメバチの生の蜂の子は、蜂の子をよく食べている地域にしかあまり出回らず、通販で売られている商品はごくわずかです。
そのためクロスズメバチの蜂の子を生で仕入れたい場合は、蜂の子を食べる習慣のある地域に直接おもむくか、蜂の子を通販で仕入れられる店舗に前もって予約しておき購入するのがおすすめです。

瓶詰・缶詰は通年入手できるが、安定調達がむずかしい

缶詰や瓶詰は通年通販でも出回っていますが、販売される量は、その年に採集できたクロスズメバチの量に左右されるため安定して調達するのがむずかしいケースがあります。
また量が少ないために高価になりやすいという特徴もあります。

クロスズメバチの蜂の子は、昔から家庭で食べる分だけを自分たちの手でとることが多く、職業として蜂の子を採集・飼育している人も少ないため、全国の需要に対応するだけの量を確保するのがむずかしいといわれています。
蜂の子を確実に手に入れたい場合は、蜂の子を積極的に食用にしている地域が比較的流通量が多いため、蜂の子をよく食べている中部地方から取り寄せるのがおすすめです。

オオスズメバチの蜂の子

山の中に巣をつくり、攻撃性・毒性が強いことで人々から恐れられているのがオオスズメバチです。

オオスズメバチはとても大きいため、巣についている蜂の子も多い特徴がありますが、オオスズメバチの巣は山の中にあるため採取するのが難しく、また攻撃性が高いために採取にリスクがともないます。
そのためオオスズメバチの蜂の子は、販売されていることがあまりない貴重な存在です。

アシナガバチの蜂の子

アシナガバチは家の軒下に巣をつくることが多く、身近なスズメバチではありますが巣が小さく、とれる蜂の子の量も少ないことからオオスズメバチと同様に、販売されていることが少ない種類です。
そのため主に嗜好品としてそのまま生で食べられたり、岐阜県飛騨地方の一部地域では柿の葉に包んで蒸し焼きにおやつにされたりしています。

キイロスズメバチの蜂の子

キイロスズメバチは家の軒下や天井裏、縁の下などに巣をつくることがあり、また何でもエサにするため田舎ではなく都会にも巣をつくることがあります。
そのためキイロスズメバチに刺されて被害を受ける人も多く、蜂の子の採集対象というよりは駆除対象にされやすいスズメバチです。

通常、駆除する場合は殺虫剤が使用されるため、食用としてキイロスズメバチの蜂の子が出回ることはあまりないですが、薬剤を使わずに駆除する業者や蜂の子を食用とする地域の青果店などから、キイロスズメバチの蜂の子を入手できるケースもあるようです。

スズメバチの蜂の子にも種類がありますが、比較的入手しやすいのがクロスズメバチの蜂の子です。
その他のスズメバチの蜂の子も、もし偶然入手できたら味の違いを試してみてはいかがでしょうか?