蜂の子の基礎知識

蜂の子に含まれる、必須アミノ酸について

市販されている蜂の子には、花粉や蜜を与えられて育つミツバチの蜂の子と、昆虫や動物の肉などを与えられて育つ肉食のスズメバチの蜂の子があります。

蜂の子の成分は大まかには似ていますが、上記のように食性がことなるため、どの種類の蜂の子を使用しているかによって若干変わることがあります。

蜂の子は種類によってタンパク質含有量が変わる?

肉食であるスズメバチの蜂の子は、ミツバチの蜂の子に比べてタンパク質含有量が多い傾向があり、中でも食性が幅広いキイロスズメバチ・赤蜂にはタンパク質が豊富に含まれていることがわかっています。

ミツバチや地蜂・クロスズメバチの蜂の子のタンパク質含有量はほぼ変わらないか、あるいはミツバチの蜂の子の方が約10%と少なかったとする研究報告もあり、またどちらとも約15~16%のタンパク質が含まれていたという研究報告もあります。

そのため蜂の子のタンパク質含有量あるいはアミノ酸含有量は大まかには似ていますが、蜂の種類によっては変わってくると予想されます。

蜂の子は成長段階によっても、タンパク質の量が変わる

蜂の子に含まれるタンパク質含有量は、種類によっても変われば、性別や成長段階によっても変わると考えられています。
一般的には成長が進むほどタンパク質の量は増えると言われており、蜂の子を使用した商品でも生まれたばかりの蜂の子ではなく、ある程度成長した蜂の子や、タンパク質が多い蛹も含めて商品にすることがあります。

また蜂の子を食用とする地域では、蜂の子だけでなく蛹や成虫も一緒に混ぜて食べることがあります。

蜂の子の構成アミノ酸について

蜂の子に含まれているアミノ酸の中で、最も多いのがグルタミン酸です。
グルタミン酸はうま味成分としても良く知られるアミノ酸で、グルタミン酸量の最も多い蜂の子が、赤蜂と呼ばれるキイロスズメバチの蜂の子です。
次いでスズメバチ、地蜂、ミツバチの順で多くなっています。

また他のアミノ酸で特徴的に多いのがグリシン、アラニン、プロリンです。
グリシンはコラーゲンに多く含まれるアミノ酸で、アラニンはタンパク質を構成するアミノ酸、プロリンは体の結合組織や心筋合成に主な材料となるアミノ酸です。

蜂の子には旨み成分だけでなく、体を作るのに必要なアミノ酸も豊富に含まれています。

蜂の子に含まれている必須アミノ酸について

クロスズメバチとキイロスズメバチの蜂の子のアミノ酸スコアを調べた研究では、いずれの蜂の子もアミノ酸スコア100を示し、動物性食材と変わらない良質のタンパク質源であったということがわかっています。

蜂の子には必須アミノ酸がバランス良く含まれていると言われており、また蜂の子だけでなく成虫にも豊富にアミノ酸が含まれています。
またスズメバチの蜂の子は、成虫に餌を与える役目もあり、蜂の子の分泌物に含まれているアミノ酸構成を真似して作られたスポーツドリンクも販売されており、このドリンクは今ではメジャーな飲み物として人々に愛されています。

上記のように蜂の子にはタンパク質が豊富に含まれているため次世代の良質なタンパク質源として、蜂の子はこれからより注目されるようになっていくかもしれません。
昆虫を食べることに抵抗がある人は多いと思いますが、興味があればぜひ味見程度から試してみてください。